2011年5月23日月曜日

マッサージボランティアで私たちに出来ること。



4月初旬より、毎週土曜日に、福島から水戸市の少年自然の家に避難してきた方々を対象に、微力ながらマッサージボランティアをさせて頂いております。

施術開始当初は、一人ひとり話し始めると話が止まらなくなり、相当のストレスを抱えているようでした。行政や原発に対する不満や、先行きに対する不安感が何よりも強く、頚部から肩背部にかけての筋緊張は測り知れない程認められていました。

水戸に来るまでも避難所で足も伸ばせず、寒さと戦いながら、着の身着のまま避難してきた皆様の苦労話には心痛くなりました。
就職内定が取り消された方、作物を出荷することが出来ない方、飼い犬や飼い猫を置いてきた方、友人と離れ離れになり余儀なく転校した方など、まだまだ未だに悩みは尽きないようです。
また、一時帰宅が始まりましたが、75歳以上は帰宅が許可されず、「一生戻れない」と落胆する方、「時が止まったままの地元の現状をみて、唖然としたが、やっと財布を持って来れた」と話す方、「原発に近い村なので、夏まで一時帰宅出来ない」など、生の声は重みがあります。

私たちに出来る事は本当に微力ですが、皆様土曜日のマッサージを毎回楽しみにして頂いていますので、避難所がなくなるまで出来る限り協力したいと考えています。

レポート/鈴木雅大(水戸院)